2021年5月8日菜畑山から朝日山

 2021年5月8日


コロナ禍の思い

コロナ蔓延の勢いも治まらず山歩きも一人歩きが多くなった。そこで一念発起、自分の山歩き計画を作ることにした。そこで考えたテーマは「丹沢エリアの未踏ルートを歩く」である。そのテーマを実現するためにエリア別に1.道志エリア、2.世附エリア、3.近郊里山エリア、として当面は道志エリアを集中的に歩くこととした。道志の北側に牧野から御正体山まで連なる尾根がある。東から牧野、巌道峠、鳥居立、赤鞍山(ワラビタタキと朝日山)、菜畑山、今倉山、道坂峠、御正体山と続く尾根だ。この尾根について、いままで歩いた軌跡は断片的であり、かなり空白部が残っていた。その空白を埋めるため直近では牧野の綱子から巌道峠と秋山郷の無生野から朝日山を歩いた。今回は菜畑山から朝日山を歩く。そうすれば菜畑山から東側の空白部は殆ど埋まる。

出発

8時に車を道志村役場駐車場に止めて出発だ。まずは街道を山中湖方面へ和出まで歩く。右前方に菜畑山が見える。

菜畑山を見上げて

和出より部落を抜け鹿よけゲートを開けて登山道に入る。まずはここで三つ葉の収穫。そしていっきに尾根を詰めて鉄塔へ。ここではワラビを収穫。東方面には巌道峠から続く尾根と目指す朝日山も見える。菜畑山からのアップダウンもきつそうだ。日差しも強くなってきた。

朝日山はずっと先だ

菜畑山

鉄塔から尾根を上がり、林道経由でアンテナ塔を経由して一気に菜畑山へ。誰もいない菜畑山。時刻は10時20分。以前は東屋があったみたいだが今はパルテノン神殿みたいに土台が残るだけ。対面に見える大室山から連なる尾根を眺む。このエリアはどこから見ても大室山はどっしりと存在してる。今倉山方面には富士も見えた。さあ、いよいよアップダウンの続く尾根歩きスタートだ。


菜畑山山頂、東屋の跡


ブドウ岩の頭

菜畑山からはいきなり大くだりだ。見下ろすと新緑の中に登山道は消えていく。この下った分だけ登り返すと思うと気が重い。案の定、鞍部からは急登の登りだ。新緑に遮られて日が差し込まないだけましだ。喘ぎながらブドウ岩の頭へ達する。朝日山までの中間点だ。雑木に囲まれたのっぺらな山頂で登山道は屈曲して下りとなる。

新緑の登山道

よれよれの山名標識


朝日山

ブドウ岩の頭からは対面に岩戸の峰を見ながら大くだり。鞍部で道志方面への分岐を確認して、さあまた急登だ。小刻みなステップで斜面を登り岩戸の峰に達する。時刻は12時50分。ここまでくれば朝日山はもうすぐそこだ。小休止の水分補給のみで朝日山を詰める。ここで本日初めての登山者とすれちがう。若者の単独行だ。軽い装備でハイペースで歩いている。お互いに無言の挨拶をかわして歩を進めるとやがて唐松林となる。ああ朝日山だ。たしか唐松林のなかに山頂があったなあ。最後の小登りを詰めると唐松に囲まれた朝日山に達した。誰もいない。時刻は13時。今年3回目の朝日山だ。これで朝日山に達する3つのルートを踏破したことになる。達成感に浸りながらランチを取る。

唐松の新緑に包まれた朝日山山頂


4月14日の山頂

里人の好意をいただく

下山は急坂を一気に下り道志村役場へ。役場手前の畑でおばさんが一人で蕗を採っていた。「朝日山かね」「菜畑山から朝日山です」。すぐに親しくなる。山って不思議な力を持っている。おばさんにお願いして私も採らせていただいた。辺り一面の蕗だ。料理方法などを教えていただきお礼を言って去ろうとしたところ「これも持っていきなさい」と自分の収穫分から分けてくれた。私は返礼として余ったコンビニの菓子パンを差し上げた。コロナの中で人の温かさに接することができ何よりの思い出となった。




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