仏果山へ行く。華厳山への尾根を直登したみた。朝の上荻野のバス停を下りたのは私一人。里を抜ける道でおばあさんから「山歩きですか」と挨拶される。目の前の華厳山を見ながら「そうです」と挨拶を返す。この里を抜けるのも3回目。目の前の山脈をみただけで山座を同定できるようになった。今回は未踏ルートである華厳山を直登してみる。
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上荻野の里から、山脈の左端が華厳山、中央が経ヶ岳 |
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ゴルフ場を抜けるとでてくる案内 |
ゴルフ場を抜けると大沢登山口にでる。ここに「西山を守る会」の案内が置かれている。この「西山を守る会」はけっこう活動している。こうして案内を置かれているということは自治体からも認められているということか。案内に従って鹿柵を抜ける。ジグザグの作業道をたどり、尾根にとりつき、そのあとは尾根の直登となる。しかも硬いザレ場だ。つかまる木や岩もない。ただ足の運びだけで登る。足の置場に苦労する。ほぼ同じ角度で一直線に登って行くが目安は左手に見える高取山だ。華厳山は高取山より少し標高が高い。ああやっと高取山と同じぐらいになったか、あともう少しだ。見上げる尾根の先に空が広がる。緩くなった尾根をいっきに登る。華厳山には数名のハイカーが休んでいた。意外だ。バス停を下りたのは私一人だったのに先行者がいたとは。
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迷う心配はない |
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華厳山への尾根から高取山を見る |
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華厳山の丸太ベンチ |
華厳山にいた女性ハイカーにどこから来たのか聞くと、経ヶ岳から下りてきたとのこと。これで納得できた。この先の下りルートを考えてるとのことだったので、この直登ルートを下るのはおすすめしないとアドバイスした。私の勝手な判断だけど、半分はそんなルートを登ってきたことへの自慢話だ。 やがて彼女らとは反対方向に分かれて私は経ヶ岳を目指す。鞍部へ一たん下りて登り返す。V字のアップダウンだ。でもここまでのザレ場の急登に比べれば数段歩きやすい。記憶をなぞるように歩を進めやがて経ヶ岳に着く。
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これはやりすぎではないかと思う |
経ヶ岳ではアマチュア無線家がベンチにアンテナをたてて訳の分からないことをマイクに向かって話している。無線から雑音とともに相手の声が響く。「こちら経ヶ岳・・・・」。うるさい。「ボリュームを落としてくれ」。しぶしぶイヤホンに切り替えたが彼の声だけは響き続ける。なんだこいつらは。いい年して無線ごっこか。しずかな山頂も台無しだ。
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ベンチを占拠した無線愛好家、実にうるさい |
腹立たしさを残し経ヶ岳から仏果山へ。ここからはハイカーたちも増えてきた。半原越えに下りて革籠石山へ。この急登で後続者に抜かされる。上り詰めたところのベンチで彼から話しかけられる。どこから来たのか、等々。やがて自分の登山歴の自慢。お決まりのパターンだ。まあそれにしてもかってはかなりな健脚だったようだ。自慢したいのも分からないではないが。タバコを吸い始めたので私は先に失礼する。
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革籠石山への登りはけっこうキツイ |
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灌木の間から見える宮ケ瀬湖 |
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仏果山山頂 |
仏果山では多くの登山者が休んでいた。大声の酒盛りグループを避けて静かなベンチを選ぶ。久しぶりにアルコールで湯を沸かす。今日はここから半原へ下りよう。これも未踏ルートだから。そう決めてカップラーメンをすする。後片付けをして下りはじめたが、このルートは広く踏まれているのでけっこうハイカーが多いことが分かる。半原方面に下るには確かにこれが一番近い。半原の街並みを見下ろしながら下りるので景色もいい。やがて中間部の鉄塔を過ぎたところでスマホを見つける。どうするか迷ったが拾い上げて下ることにした。下りの先行者が落としたに違いない。きっと探しながら戻ってくるにちがいない。そう思いながら下り続けるもいっこうに予想した先行者が現れない。こまったな、どこに届けたらいいのだろう。などと思いながら下り続けたらハイカーが地面を左右に見ながら登ってきた。
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半原を見ながら下る |
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